おならがよく出る原因・病気・注意点

おならについて

「今日はおならがよく出るな」「いつもよりおならの臭いがきつい気がする」そんな経験がある方も、多いのではないでしょうか。おならは食事の際に飲み込んだ空気や、腸内で発生したガスが排出されることです。平均して1日5回前後出るものですが、回数や臭いは食事の内容や体調によって変化します。主成分は二酸化炭素や窒素、水素などですが、他にもさまざまな成分が含まれており、その合計は400種類にものぼると言われています。

普段の生活から考えられる原因

食物繊維の多い食事

さつまいもやごぼう、豆類など、食物繊維の多い食事をとると、おならの回数が増えることがあります。これは食物繊維が腸内細菌の栄養となり、腸内活動を活性化させるからです。しかしこういった場合のおならは二酸化炭素が主成分であるため臭いの心配はなく、むしろ健康な証ですので、気にする必要はありません。

動物性たんぱく質の過剰摂取

肉や魚など、動物性たんぱく質を多く含む食事をとると、これを分解する際に、腸内の悪玉菌からアンモニアやインドールなど、おならの臭いの原因になる物質が多く発生します。また臭いの強い食品を食べた際に発生する硫化水素も、おならの臭いをきつくする原因の一つです。

お通じが少ない

長い間便が出ない状態が続くと、腸内で便の腐敗が進み、おならの臭いをきつくします。また悪玉菌が増え、たくさんのガスを発生させるため、おならの回数も増えてしまいます。

ストレスや早食いによるもの

人は緊張すると無意識に唾液を飲む回数が増えます。このとき空気も一緒に飲み込むため、腸内に溜まるガスが増え、おならの回数が増えるのです。同じ理由で、食事のペースが早く、よく噛まずに飲み込んでいる場合も、空気を多く飲み込むため、おならの回数が増えます。

おならの原因となる主な病気

胃炎が慢性化すると、腸に負担がかかり、腸内環境を悪くします。また下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群も、腸の活動に問題があるために起こる疾患です。このように腸に影響を及ぼす病気は、おならの回数を増やします。また大腸にがんやポリープができると、便の通り道が狭くなることで便秘を引き起こすため、この場合もおならの回数が増えます。

おならを発生させる主な病気

呑気(どんき)症

胃や腸の調子が悪いわけでもないのに、普段からお腹の張りやおならに悩まされているのであれば、呑気症の可能性があります。呑気症は、無意識のうちに大量の空気を飲み込んでしまい、その空気が胃腸に溜まることが原因で起こる疾患です。おならの他にゲップやしゃっくり、場合によっては胸やけを引き起こします。

食事の際、あまり噛まずに飲み込んでしまう早食いの人、一気飲みや炭酸飲料を好む人、口呼吸が習慣化している人などに多く見られる疾患です。またストレスで唾液を飲み込む回数が増えることも空気を飲む原因とされているため、心配性な人にも多いと言われています。

慢性胃炎

何度も胃炎を繰り返したり、炎症が続いたりする状態を慢性胃炎といいます。胃炎は胃もたれや胃痛、吐き気が起こり、悪化すると吐血や下血、胃潰瘍につながる疾患です。ピロリ菌による感染が大半を占め、他に解熱鎮痛剤の副作用や慢性的なストレスが原因として挙げられます。胃が弱った状態であるため、腸に負担がかかり、その活動が悪くなることでおならが増えると言われています。

過敏性腸症候群

繰り返す便秘や下痢に悩まされている場合、過敏性腸症候群が疑われます。場合によっては便秘と下痢が交互に起こることもあるこの疾患は、腸のぜん動運動の異常が原因です。腸は脳と密接に関係しているため、その影響を大きく受けます。ですからストレスやプレッシャー、心配事など悩みを抱えると、腸の活動に異常を引き起こし、このような症状が表れるのです。

また腸内環境が悪化しているため、お腹の張りやおならが増える原因にもなります。

大腸がん

大腸がんは近年患者数が急速に増えている疾患です。がんが大腸のどこにあるかによってその症状はさまざまですが、出血や残便感、便秘と下痢を繰り返す、腹痛やしこりを感じる場合は、大腸がんを疑う必要があります。初期には自覚症状がほとんどみられない疾患であるため、定期的な人間ドックやがん検診を受けることも重要です。またお腹の張りも大腸がんの症状の一つですので、お腹が張って弱い音のおならが出るようであれば、他に症状がないか注意深く観察しましょう。

普段の生活で気を付けておきたいこと

赤身類の食べ過ぎに注意する

おならの臭いをきつくする腸内の悪玉菌は、肉や魚の赤身など動物性たんぱく質を好みます。またネギやニンニクなど臭いの強い食べ物も、おならの臭いに影響を与えます。適度な量に抑え、善玉菌を増やすヨーグルトをプラスするなど、腸内バランスを意識した食事を心がけましょう。

生活習慣を整え、便秘を予防する

便秘は腸内環境が乱れ、ぜん動運動が正しくおこなわれないために起こります。これを防ぐためにも、普段から水分補給や適度な運動、バランスの良い食事を心掛け、腸内環境を整えましょう。また痔の痛みなどで習慣的に便意を我慢していると、排便反射が起こらなくなる危険性があります。早急に治療をおこないましょう。

腸内環境を整える食べ物は、野菜やいも類、海藻などの水溶性のもの、ごぼうや豆類などの不溶性のもの、そしてヨーグルトや納豆などの発酵食品があります。どれか一つに偏らず、まんべんなくとることが大切です。また腹筋やウォーキングを日常的に取り入れ、排便を促す筋力をつけましょう。おなかのマッサージも効果的です。

ストレスを発散する

ストレスは腸の活動を阻害します。ですからストレスを溜めず、うまく発散することが大切です。あまり神経質にならず、おおらかな気持ちで過ごせるよう、心がけましょう。趣味を見つけて没頭することや、スポーツで身体を動かすこともストレス発散になりますが、毎日のシャワーをお風呂に変えるだけでも効果があります。できることから少しずつ取り入れてみましょう。

気になるときは病院で診てもらう

臭いのきついおならが続いているときや、おならの回数が多いとき、また下痢や便秘を繰り返すときは、病院を受診しましょう。かかりつけ医に相談するか、内科や消化器科を受診するとよいでしょう。特に血便がある場合は、重篤な疾患が隠れている可能性があります。早急に受診しましょう。